その言葉は誰の物?

今日誰かと会話をしましたか? 一番会話をしたのは?

家族ですか? それとも友人? よく考えると、自分との会話が多くないですか? 会話というか、独り言、内部対話とも言いますが。

人は誰でも一日に何万回となく話かけてます、自分に。

 

朝、目が開いた時に、さて今日は晴れてる? から始まり、朝ご飯は何にしようか、卵焼く? コーヒー淹れる? パンに何をつける、など様々なことをまず考えます。その考えは、口に出さなくとも言葉として自分の中で言ってる自分がいます。

 

こんな朝の状況ならよいのですが、一方で、寝坊をしてしまったか? もっと本当は眠りたいのに朝ご飯を作ってあげないといけない、とか。何も出来てない自分だ、ああまたやってしまった、こんな自分でいいのか、とか、結構自分批判をしてしまってます。

 

何時も、自分自身を批判してしまっていると、他の人との会話でも、いつも自分の中でしている対話が、そのまま相手に対して出てしまいます。

そうなのです、人が話をしている時に話す言葉は、自分の中で対話している言葉しか出てこないのですよ。自分で考えていないことは当然ですが会話の中に出てこないのです。

 

家庭で親が、子供に対して、ついつい「勉強しなさい」とか、「宿題やったの」とか、言ってしまいます。親の気持ちは、「勉強しないと、成績よくならなから。大学にも行って良い会社に就職しないといけないよ」とか考えているから、勉強しなさいなのですね。勉強を重視していない親御さんだったら、「勉強しなさい」という言葉は出てこない。

 

会社で、上司に叱られるってことあります。そんな時に、「君はなぜ言われたことが出来ないのか」その上司の方も、もしかして、そのまた上の部長から「いわれたこともできないのか」といわれているか、「言われているが出来ていないぞ俺は」と自分の姿を部下に見えているから、その言葉が出てきちゃう。

 

そんな風に考えると、人のことを批判するのは、自分の中でも批判しているから。

その反対に人のことを認め、褒めることが出来る人は、自分のことも認めて褒めているから。

自分のことを褒めるって、なかなか出来ませんよね。ですが、これが出来ないと、子供対しても部下に対しても、褒める、がなかなか出来ないのです。

お父さんお母さん、お子さんに対して、最近ほめてあげてますか?

ドキッとしたお父さんお母さん、自分を褒めてますか? 自分を褒める、というか、認めるでもよいのですが、それをするとお子さんも変わってきますよ。

 

今年発表された、内閣府の日本人若者の、自己肯定感は、韓国、アメリカ、ドイツ、フランス、スウェーデンの中で最下位。日本人は謙虚を美徳とする面があるので、自身を褒める認めることがほとんどない。この自己肯定感の低さは、もちろん家庭での子供に対する教育にも原因があると思うのですが、親自身も、自己肯定感があまり高くない状況で子育てをしている環境にあるのではと思うのです。

 

自分から進んで勉強する、困難に立ち向かって行動する、とか子供には期待をかけます。仕事でも当然、部下が自ら率先して仕事することを望みます。山本五十六の言葉ではないですが、「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」この言葉、子供を期待通りに育てるにも、部下を成長させるにも、まずやって見せるが、必要ではないかと。

 

勉強をしてほしいなら、自らが勉強をしている姿を見せる。自己肯定感が高い、行動できるように育てるならば、まず、自分が自己肯定感が高い人になる必要が。そのために、自分自身を認める、褒める。

 

その褒めるがなかなかできないのよ、と思う人は、まずは、誰かれといなく、褒める言葉をかけてみて。どんなことでもいいのですよ、褒める言葉をかけるところを見つけることから始めてみて。

それをやってみるとわかるのですが、その言葉を発する自分が、一番気持ちよくなれるのです。そして、自分のことを、周りの人が褒めてくれることが多くなったりします。子供だけではなく大人も褒めてもらえばうれしいはず。

 

自分の発する言葉を、一番聞いているのは、そう、自分です。人との会話で人の悪口は、そのまま自分の中に、悪口として取り込まれる事に。その反対に人に誉め言葉をかけるのは、そのまま自分の中に、褒め言葉として取り込まれる。

自分が話す言葉はすべて、自分のものになります。

ただのお世辞のような言葉はやめておいてくださいね、お世辞を言うことは、相手にもすぐ、自分にもお世辞とわかりますから。

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